60代の女性
症状は、地震を都心で体験し
パニック状態の騒然とした中で、交通手段も麻痺し
自宅まで歩いて帰らざる得ない体験をしました。
その日を境に、
酷い目眩を起こし、救急で運ばれたり入院したりしました。
今は、目眩と片耳鳴りの症状があります。
病院では、手の打ちようがないとのことで通院も打ち切りとなりました。
この方、昔ながらのお嬢様といった雰囲気で
お琴の習いごとをし、
話していると、顔を傾げてゆっくり頷きながら耳を傾けます。
瞬きもゆっくりで、施術の際に引くタオルの伸ばす時も
畳むときも両手も指先を重ねるように、なぞるよに動きます。
動作もゆっくりで、斜めに構えながら物を取ったり・・・・。
そんな、女性です。
体はガチガチ。
背骨も頸椎も歪みが大きく、顔の歪みも出ています。
微圧で緩めていくものの、次の日にはガチガチになり、
歪みも戻ります。
力を抜く練習を体から意識(脳)への語りかけも試し 指先足先からの施術を試すも
どれも大きな変化がなし。
どうしても、体の力が抜けません。
私も毎朝毎晩、頭を働かせ、何かいい方法が無いものか?考えました。
一時、疲れもお互いに見えた時もありました。
でも、諦めない。諦めない。
いろいろなストレッチも試してもらいました。
そして、昨日。
ようやく、 「リラックス」 というものを彼女が体験しました。
それは、こんな方法。
腰背部を緩める前に・・・・・・
「お腹をふくらますように息を吸ってください」
「いっぱいになったら、ぺちゃんこになるまで吐き切りましょう」
これを繰り返します。
お腹と腰に手を当てながら、声をかけました。
「腰にも空気を入れるように膨らましてみてください」
途中から難易度をアップ。
「吸って~吐いて~」の声かけを、途中から
「入れて~抜いて~」
「力抜きま~す」 に。
息を吐く イコール 力を抜く というのを感じてもらいました。
お腹の次は、みぞおち辺りで空気の出し入れ。
その次に、胸に移り、同じようにやってもらいながら
肩甲骨を緩めていきました。
今まで、ガチガチで緩まなかった筋肉が緩々になりました。
「いまどんな感じがしますか?」とお聞きしたら
「う~ん・・・・・・・。ダランとしてる感じ????」とのこと。
「そう!!それが力が抜けてるってことですよ!」と私。
「へ~、・・・・・・。これが・・・・・・。」
この方は、もう「力を抜く」という感覚を忘れていたようです。
というより、もしかしたら知らなかったのかも。
「力抜いてみてください」とか「力入れてみてください」とかって
自分が思っているのと相手が思っているのとでは
イメージが違うことが多いです。
まずは、体験してみること・・・・・・。
その体験の仕方が、人によって違うので、
その人の鍵を見つけるのがとても大切と思いました。
考えて考えて、よい結果が見えてきて良かったです。
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